現代に蘇る17世紀の城館と庭園、シャン・ド・バタイユ城

パリから北西に120kmほど、ノルマンディーに位置するシャン・ド・バタイユ城は、30年ほど前にフランス室内装飾の巨匠、ジャック・ガルシアが買い取り、12年の歳月をかけて修復改修した17世紀の城館。

さらには17世紀のルノートルの図面からのインスパイアで30年ほど前に作庭された、クラシカルなフランス整形式庭園(フレンチ・フォーマル・ガーデン)を始め、イタリア風庭園、イギリス式庭園など合わせて45haの広大な庭園があります。

リュクスでエレガントでスタイリッシュ、フレンチシックな夢の世界

17世紀、18世紀のフランス王室ゆかりの家具調度や美術品のコレクションが散りばめられたアパルトマン(住居スペース)は要予約のガイド付き見学のみですが、建物内のキッチンやチャペル、そして庭園は自由に見学することができます。

パリのホテルコストをはじめとする、世界中のハイエンドでエレガントなインテリアを手がけてきたガルシアの私邸だけあって、建物内部も庭園も、夢見るようなフレンチ・シックな世界観を堪能できます。

建物の入口のショップ兼受付のホールからして、すにお洒落なホテルかレストランのレセプションに来たように素敵で、ワクワク感がさらに上昇。まずは庭園に向かってみます。

フレンチ・フォーマル・ガーデンへ

メインの建物正面にはフレンチ・フォーマルガーデンの決まり事通りに建物に近い方には刺繍花壇のパルテール、中心軸(ビスタ)にはいくつかの噴水池が並び、水平線への眺めが広がります。


ヴォー・ル・ヴィコント城の庭園を彷彿とさせる眺め。それもそのはず、庭園はルノートルがこの城のために設計したプランからインスパイアされて作られたものなのだそう。

庭の正面は、ノルマンディー地方らしい、レンガが多用された17世紀の城館です。ヴォー・ル・ヴィコント城やヴェルサイユ宮殿の建築家ル・ヴォーの設計。赤い格子が可愛い。

気持ち良く手入れの良く行き届いた、ツゲ(ボックスウッド)の刺繍花壇、そしてビスタを強調する刈り込み生垣。

こちらは、ちょっとエキゾチックな壺と椰子の木の植栽が目を惹きます。

城正面のビスタ(中心軸)上には、幾つかの噴水地があります。

まず最初に、優雅なアーミラリー天球儀を装飾の中心にした、ドルフィンの噴水。

その両脇の噴水池のほとりにはガチョウや黒鳥たちが和やかに佇んでいたり。

さらに進むと、サン=クルー城の階段式の噴水をモデルにした大噴水があり、その先のパースペクティブの到達点は、セイヨウボダイジュの並木道に囲まれた大きな池泉となっています。

常に幾何学的な線、左右対称の構造が貫かれていますが、ゴール地点は整っていながらも、どのかな風景に。

フレンチ・フォーマルガーデン伝統のあらゆるボキャブラリーが、調和のとれた美的なアレンジの中で楽しめる、隅々まで手入れの行き届いた素敵な庭園です。(次回に続く)

*ジャック・ガルシアの関連書籍:
  

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