早春のポタジェ・デュ・ロワ(王の菜園)へ

早春のポタジェ・デュ・ロワ(王の菜園)を散策に

日本からは満開の桜の便りが続々と届いています。
先週末でフランスも夏時間に変わり、
今週末はイースターの連休で
ようやく春かもという雰囲気になってきました。

さてさて、久しぶりのヴェルサイユのポタジェ・デュ・ロワです。
まだ季節的には少し寂しいかなあとも思ったけれど、
冬の間に選定されたリンゴやナシのエスパリエが
整然と並んでいる様子も、やはり美しい。
まだ葉っぱなどが出ていない分、
彫刻のような造形性が際立ちます。

こちらは4本の枝がU字で扇型のように形作られた
Palmette Verrier(パルメット・ヴェリエ)という名の剪定です。
ごく若木の頃から誘引して
この状態になるまで25年ほど経っているのだそう。

もう少し先にはまた別の扇型のエスパリエ仕立てです。
レンギョウの花が咲き始め、春めいてきました。

ポタジェ・デュ・ロワは全体が壁に囲まれており、
さらに果樹園は一段下がった、
風から守られるような場所にあります。
果樹園のレベルで上り下りしなくて済むようにか、
要所要所は回廊で繋がっていて、
そのトンネルのようなスペースは
道具置き場や収穫物の剪定、保存場所などに利用されています。
ということで、このトンネルの入口など
機能的な必要性からある場所なのだけれど
年数を経た石壁の様子や、
モサモサと伸びて行く植物が
とてもいい雰囲気なのです。

このモサモサした植物たちは
様々な種類の樹木やつる植物などで構成された垣根なのですが、
自然農法を実践しているポタジェでは
こちらも、オーナメント的な目的だけではなく、
益虫を呼ぶような種類の植物を混植してあるのだそう。

かつての先駆的実験の場所だったという
ポタジェ・デュ・ロワのエスプリが、
現在の色々な試みに生きているのが感じられます。


こちらはきれいに整えられた野菜畑の風景。
春を迎える準備万端、といったところでしょうか。


そしてこちらは
忘れられた庭園のような
王の菜園のなかでも
私の一番好きな場所。
写真では見えていないのですが、
入口は生垣で視界が遮られているので、
秘密の花園を発見したような気分になれます。

向かって中央右手の大きなマロニエの古木が
毎年夏には素敵な木陰を作ってくれます。
あまり健康状態は良くないので
いつまで頑張れるのかちょっと心配ではあります。
奥の方は少し上がったテラスになっていて
ポタジェの他の場所や、外に隣接するスイス人の池、
少し離れたヴェルサイユ宮殿のオランジュリーまでを
見渡すことができます。


久しぶりのポタジェの散策、いかがでしたか。
さぁ、これから庭シーズンで忙しくなってきますね。
また方々の庭園を皆さまとご一緒できればと思います。
それではまた!


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