パリ、ビュットショーモン公園にて

19世紀のパリにタイムスリップ

ビュットショーモン公園はパリ19区にある大きな庭園です。
ビュットというのはフランス語で小山の意味、
名前の通り小高い丘になったところです。
19世紀、オスマンのパリ緑化計画の一環として、
かつては採石所だった広大な土地を活かして公園が作られました。

パリの中心地から少し離れているので、
観光でこの庭園まで足を伸ばす方は少ないかもしれません。
実は私も名前は知っていたものの
実際に訪れたのは初めてでした;;

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公園に入った途端に、
大きな木々、正面には湖、
湖に面して背景には切り立った崖が見え、
まるで別世界が広がります。

そして朝の光が美しい。

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ゆるやかな曲線の園路を巡っていくと
古典風景画を手本としたという
理想の自然風景のシーンがどんどん展開していく構成になっています。

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樹木は奇数で配置して植えるなど、
当時の庭造りの指南書のセオリーに従って構成された空間は
風景画の中を散策するよう。

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そして、園内の最大の高低差が約80m/hという
起伏の大きい元々の地形を有効活用し、
アップダウンの変化に富んだ風景が広がります。

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高いところから遠くを眺めると
まるで山の散歩道に来たような感じ。
この辺は、アルプスの山の風景を模しているのだそうです。

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パリのなかとも思えない空間ですが
遠くにはパリらしい建物がやや見えます。

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そして高台まで登りきると、360度を見渡せます。
こちらはほど近いサクレクール寺院をのぞむ方角です。
ちょっと小さいけれど、画面真ん中左寄りがサクレクール寺院、
見えるかな?

お気づきになったかと思いますが、
ここの自然は、自然といっても本来的なワイルドな自然さではないのですね。
ここで私たちが目にしているのは19世紀の美意識が反映された自然です。
美の基準も、自然ということの基準も時代によって変わっていくのを
実感できる場所でもあります。

園内にはレストランやカフェもあるので、
ランチやお茶で一休みしながら
昔日のパリの空気を感じつつ
ゆっくり散策してみるのもよいかと思います。
ではではまた!


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