秋のマルメゾン城の庭園|動物たち [その6]

マルメゾン城の庭園の動物たち

庭園というと植物の話に終始しがちですが、
もちろん、自然を支える仲間として
動物たちも重要な役者たちです。
エコロジカルな庭園の管理運営を実践しているマルメゾン城には
羊の放牧地もありました。

こちらのクラッシックな東屋のあるエリアでは
3頭のメリノ羊たちが放牧されています。
これも実は庭園の史実にあることなのですが、
ジョゼフィーヌはたくさんのメリノ羊を導入して
牧羊をさせていたのだそうです。
ところで、どうして?
マリ・アントワネットのプチ・トリアノンの庭園のように
完璧な田園風景を再現するため?
それは、メリノ羊から羊毛を採取して、
兵士たちの冬服を作るためでした。

マルメゾン城の庭園は、美しいばかりでなく
実用にも配慮して堅実に経営されていたのです。

マルメゾン城のオレンジの木々

そしてこちらは、城の正面の広場に戻り、
コンテナに飾られた、スタンダード仕立てのオレンジの木々があります。

オレンジやレモンといった柑橘類は
暖かい気候でないと冬を越せないので
温室が必要となる贅沢な植物で
いわば富の象徴だったものです。
こちらに従来植えられていた品種のオレンジの実は
苦くて食用にはなりません。
純粋に装飾用のオレンジ?

それはオレンジの花を採取するためのものだったのだそうです。
オレンジの花は香料の原料になる貴重なものだったので
高く売れ、庭園の収入源にもなったのだそうです。

庭園の構成からは、
様々な植物をコレクションし、特にバラを集めて
モダンローズの母となったジョゼフィーヌの
優れた経営者としての一面が伺えます。

最後に、表紙の写真は今が盛りのダリアたち。
マルメゾンのモダンローズ園は、これから改修作業のため
今秋は一時的に、ローズではなくダリアが沢山咲いています。


いつもお読みいただきありがとうございます。
ブログ更新の励みになります、
よろしければぜひ、いずれかクリックお願いします♬

にほんブログ村 インテリアブログ ナチュラルインテリアへにほんブログ村 ライフスタイルブログ 丁寧な暮らしへにほんブログ村 花・園芸ブログ バラ園芸へ

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事