ガーデニングは癒し

ガーデニングはヒーリング?

セラピー・ガーデンと銘打たずとも、土と、植物と触れ合うことが、自然と心身全体のバランスを整えてくれるように感じている方は多いのではないかと思います。先々週のパリ植物園ガーデニングはまさにそのことを思い出させてくれました。

朝早くから除草作業や移植の作業をして、さらに時をあけずに植え付けたい植物があったので、帰宅してからもまた植物の植付けをして、気がつくと日暮れ近くになっていたある日。

単に1日戸外で動き続けたせいだったのかもしれませんが、夜を待たずに、ぐわーっと眠くなってきて、欠伸が止まらず、涙が出て、なんだか胃も気持ち悪いような、えーっ、いま体調崩したくない!と不安になりつつも、身体全体が重ーくなってくる感じは具合が悪いのとも何か違うような気がする。。。重力に押し潰されるように、そのまま寝落ちて、結局翌朝までずっしり眠ることに。

ガーデニング・デトックス

翌朝目が覚めると、思いの外快調で、身体も軽くスッキリ元気になっていました。あの、ぐわーっとした感じは何だったのだろう?もしや何かデトックスかしら?とふと思ったところで、土を触るガーデニングは絶対ヒーリング効果があるに違いない、という思いが改めて蘇ってきました。

元々人間は木の実を採取したり、作物を育てたり、土と植物と直に関わって生きてきたはず。ガーデニングは一時的にだけれども、遠い昔に元々やっていた活動に立ち戻るようなもの。戸外の空気の中で太陽の光を浴びて、風を受けて身体を動かす。それだけでも健康になりそうですが、土に触れて植物の世話をするガーデニングには、さらなる恵みのパワー与えてくれるように感じます。

自然の中をただひたすら歩いているだけでも、心身が整ってくる感じがあると思いますが、他の生きものの命に関わるガーデニングの癒しのパワーは、さらに安定的でパワフル。

庭仕事の真髄ー老い・病・トラウマ・孤独を癒す庭

上記は、先日読んだスー・スチュワート・スミス(イギリスのスター造園家トム・スチュワート・スミスの奥さん)の著作のタイトル。なかなか見ない感じのタイトルなのは訳書だからでしょうか。原典の英語版が出版されたのを見て、気にはなりつつも、このボリュームの英語を読むには決意がいるなあと後ろ向きになっていたところ、ほぼ同時位のタイミングで和訳も出版されるのを見て、即購入。

ご主人と一緒に30年以上自宅で庭づくりを続けてきたスーは著名な精神科医であり、自分や家族のガーデニングとの関わりから出発し、効果科学的根拠や文学からの解釈を交えて様々な角度から、その癒しの効果に迫ります。なかなかこのような領域横断的、多重的なアプローチでガーデニングの癒しを書いた本はなかったように思います。ガーデン・セラピー、ガーデニングの癒しに興味ある方にはおすすめです。

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