植物を知る方法【目指せガーデナー⑥】

植物を知ることは、とても大切

よく言われることですが、植物を知ることは、庭づくりをする上での基本で、とても大事です。デザインしなくても、植物を知ることでグッと世界が広がって日常生活がもっと面白くなるかもしれません。
うんうん、植物を知りたい、ではどうやって?

植物の性質を知るには自分で育ててみるのが一番だ、と造園の師匠が仰っていましたが、その通りだと思います。彼らに近づくには、自分で育ててみるのが一番いい。学校では、学名と俗名と様々な特徴を叩き込むところから始まることが多い。予め最低限の引き出しを作っておくのはとても役に立ちますが、しかしそれでは不十分と実感します。相手は生き物なので、やはり自分で手を触れた方が、生きた知識として記憶に残り、それより何よりも、楽しい。

除草作業には学びがいっぱい

ところで植物を知る上でとても勉強になるのが、何と言っても除草作業です。

例えばこの小さな芽、何に見えますか?
ご自身で庭仕事されている方ならすぐ分かるかな。


彼らが大きくなると......


立派に育った姿はこちら↑、そう、ユーフォルビアの赤ちゃん芽です。

ユーフォルビアは丈夫で蔓延りやすいので、こぼれ種からあちらこちらに芽が出ています。
増やしたい場合は、この赤ちゃん芽をそのまま見守るか、希望の場所に移植します。
ちなみに乳白色の汁に触れると痒くなるので、茎を切ったりする必要がある場合には要注意です。

ジャルダン・アルパンの植物はコレクションとして植えられているものなので、間違って抜いてしまったりしないように、管理には細心の注意が必要。除草の程度は庭の管理の方針によって様々ですが、ここではコレクションの植物がちゃんと見えるように、その周りはしっかり除草します。

今日は花が咲き始めたアイリスのまわりの除草を担当。ビフォアーの状態を撮り忘れてしまったので、ドラマチックさが伝わらないかもしれないのですが、主役がほとんど隠れてしまうほどかなり草ボウボウな状態だったので、この仕上がりには結構満足感がありました。

一言で雑草と言っても、比較的タチが悪くないものと、しつこく蔓延るものと、色々あります。
例えば、この芝生の芝草に似ているのは要注意です。

しっかり根を掘り起こして抜き取らないと、いくらでも直ぐ再生する上、除草の際に根を痛めてしまうと、それでさらに増殖するという強者なのだそう。


ベロニカに似ている葉っぱの雑草で、これも徹底的に除去すべし、リストに入ったものです。
継続的にやらないと忘れそうなので、とりあえずメモ、メモ。

春、芽吹きの季節を堪能する

除草作業をしつつも、今日見かけた若いアネモネ。


ふわふわの産毛がとってもかわいい。


ちょっと小さな筍のようにも見えるのは、シャクヤクの芽。
一度植え付けたら引っ越しするのは嫌う様子ですが、多年草なので一度植えたら毎年出てきます。
芽が出ているのを見るだけで、花の時期を想像してワクワクしてきてしまいます♪

春先の庭はダイナミック。小さな芽吹きがあちこちに現れて、まだ静かな中にも、生きている感じ、動いている感じがぐんぐん伝わってくる季節。


最後に満開のクレマチス・アーマンディ越しにジャルダン・アルパンを眺める。花の少ないこの時期には、ニュアンスのある白色がひときわ華やかで、かおりもとても良い。自分の庭にも欲しいなあ。

*クレマチスの育て方の書籍はこちらから:

  

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