フランスの森から

豊かな森の国、フランス

パリから少し離れて地方へ旅をしたことのある方なら
車や列車で横切っていく森や林の風景を
思い出されるかもしれません。

実はフランス、ヨーロッパでも4番目の豊かな森林面積に恵まれており、
その広さは国土の1/3を占めています。
(ちなみに1番はスウェーデン、そしてスペイン、フィンランドと続きます。)

主要な樹木はオークやセイヨウイチイやマツ類、ヤナギ類など、
とはいえ、マイルドかつ地方によって変化に富んだ気候から
バリエーション豊かな樹種が育つことができるのが
フランスの森の良いところ。
森林は王族貴族の狩猟の場としても重要でしたし、
バルビゾン派や印象派の絵画のインスピレーション源でもありますね。

そして、古くから森に覆われた国土をどんどん開拓して
発展してきたわけですが、
開拓するばかりでは、森林資源は枯渇してしまいます。
17世紀、ルイ14世の財務総監コルベールは
軍艦建造の木材を確保するために
植林から伐採までの森林管理を制度化したのが
現在のフランスの森林管理の礎にもなっています。
17世紀のルイ14世の絶対王政の時代、
ヴェルサイユの宮殿や庭園だけでなく
現在にまで続く政治的・文化的なフランスの基礎が
様々な方面で築かれていたことがここにも垣間見られます。

現在のフランスの森林が抱える問題点

そして意外なことに、フランスの森林面積は
この1世紀間で2倍にも増えているのだそうです。
その反面、問題になっていることもあります。
現木の輸出、木製品の輸入は増える一方、
フランスでの木材の製材量はこの10年で半減しました。

つまり製品化のコストが安い中国などへ原材料が流れ
フランス国内での製材業などの雇用が危機に晒されている、
ということです。
この現象は、ブドウを輸出してワイン(になったブドウ)を輸入するようなものだと
いう批判が出ている一方、業界団体は、海外へ輸出されているのは
国内製材の基準に満たないものなのに、
きちんとした情報が行き渡ってないなどと主張して
議論が巻き起こっています。
政府による調査、調整と状況改善のための
プランニングが進められることになっていますが、どうなることやら。
なかなか難しいですね。

でも書いていたら、
なんだか森に行きたくなりました。
うーん、久しぶりに森に行きたいなぁ!
ではではまた!


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