フォンテーヌブロー宮殿の庭園に [その2]

ル・ノートルのグラン・パルテール

アンリ4世が作らせた大運河(グランカナル)の
脇の並木道をずっと宮殿の方へ進んでいくと
やがて現れるグラン・パルテール。
パルテール(parterre)とは、
フランス整形式庭園などの装飾花壇(刺繍花壇)のこと。
通常宮殿の建物のすぐ近くに置かれ、
華やかな花の植栽や、ツゲの刈込などで模様が形作られています。
フランス一の大きさを誇るこのパルテールは
17世紀にルイ14世がル・ノートルに作らせたものです。
その後の改修などで
制作当時の姿そのままではありませんが、
全体の構図としては、ほぼその形をとどめていると言えます。


とはいえ、このグラス中心の植栽など、
庭師(ジャルディニエ)たちの考案による
植栽自体は非常に現代的になっています。
朝露が光っていて、とてもポエティック。


フォンテーヌブローの庭園の、
ピンクを基調色にしたやさしい色合いの花の植栽。
中央にファウンテン・グラスが広がる
(噴水みたいに広がる姿からこの名前がついたのだそう)
ひとかたまりづつのモチーフを連続させていくかたちです。
ファウンテングラスのスカラプチュラルかつエアリーな感じは
他の植物とのコントラストを出しやすいのか、
リュクサンブール公園でも、マルメゾン城でも
方々のパルテールで見かけました。
アクセントとなる秋の花ダリアは淡いピンクとホワイトで。
その他、カーネーションやサルビア、サンジャクバーベナ、
エゾミソハギ、ヘリオトロープ、アガスタチェ、
ローマン、カモミールなどが混植されています。
(次に続く☆)

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