夏のフランス庭園を彩る柑橘のコンテナー 春が本格化する5月、ベルサイユ宮殿の庭園の劇的な変化のひとつがオランジュリーの庭園の風景です。 冬の間、建物の中にしまわれていた1500本のコンテナー栽培の柑橘木が野外に配置されたオランジュリーのパルテールは一気に華やぎを増して、暖かな季節になったことが改めて感じられます。 オレ...
ヴェルサイユの庭の記事一覧
ルイ14世とルノートルのコラボレーション 宮殿北側のパルテールを下った位置する、1667年につくられた三つの噴水のボスケは、唯一ルイ14世のアイディアで、造園家ルノートルが設計したものと伝わるボスケです。 王とルノートルの間には、友情とも呼べるような信頼関係が築かれていたと言います。そういえば、並外れた庭園が作られた舞...
ヴェルサイユの庭園彫刻 フォーマル・ガーデンに欠かせない、ヴェルサイユ庭園の要所要所を飾る大理石やブロンズの彫像たち。なかには、オリジナルはすでにルーヴル美術館に所蔵されている作品など、17世紀のフランス美術の名作が幾つも含まれているほどで(その場合庭園に置かれているのはレプリカ作品になります)、さながら野外彫刻美術館...
ヴェルサイユ庭園の「素晴らしい樹々」ヴェルサイユ庭園にはどれくらいの数の樹木があるのだろう?ヴェルサイユの宮殿やトリアノンの庭園の敷地内には35万本の樹木が植わっているそうで、聞いただけで圧倒される。 その数の木々のなかでも、樹齢300年を越える最長老の古木など約30本ほどの大木が、特に注目に値するヴェルサイユの「素...
現在のグラントリアノン離宮の建物が作られたのは1687年、大げさな宮廷儀礼を逃れてホッと寛いだひとときを過ごすために(宮廷の様々な典礼を作らせた、その王自身も終いにはやっぱり疲れてきた様子です。)ルイ14世が晩年に作らせたものです。設計はジュール=アルドワン・マンサール。 カラーラ産の白大理石とフランスのラングドック地...
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