マリー・アントワネットのプチ・トリアノンと庭園

マリー・アントワネットの離宮と園、プチ・トリアノンは
ヴェルサイユ宮殿の中でも人気スポットです。

きらびやかな装飾のすべてがパワーゲーム的な意味を含んでしまう
どこまでも壮大、ゴージャスな表舞台の宮殿に対して、
私的な離宮であったトリアノンはほっと一息つける場所でした。
(↓プチ・トリアノンの入口を入ると、すでにほっとするような風景。)
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人間サイズの親密さ、癒しは現代のビジターにも響いてきて、
人気のゆえんも分かります。
(しかしハイシーズンはビジターが多すぎて、
ぜんぜん癒されないかもしれないので要注意です。)
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沢山の花木を植えた森に囲まれ、
ワイルドフラワーのメドウ(野原)もあります。
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新古典主義様式のあずまや「愛の殿堂」の手前には、
スモークツリーがちょうど花盛りでした。

王妃の隠れ家だったプチ・トリアノン

ヴェルサイユの宮廷に唯一個人的な趣味を持ち込んだ王妃といわれる
マリー・アントワネット。
「花の好きなあなたに花束を贈りましょう」
(と言ったかは定かではないですが)
ルイ16世からトリアノンの領地をプレゼントされたアントワネットは、
宮廷庭師アントワーヌ・リシャールに、トリアノンの庭園を
当時はやりのイギリス式の自然風庭園に造り変えさせました。
ヴェルサイユの格式やルールから逃れて過ごす時間は、
王妃にとって何よりの幸せとなったのです。
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建物の中のインテリアは洗練されたロココスタイル、
いまもそのまま使えそうにキュートな雰囲気です。
ファッション・リーダーだったアントワネットの趣味の良さを感じますね。

アントワネットが愛した虚構の田園風景、アモー(王妃の村里)

また、「自然に帰れ」というルソーの思想に感銘を受けた王妃は、
アモー(王妃の村里)と呼ばれる、
水車小屋やポタジェ(菜園)などが完備された、
本物さながらの小さな農村を造らせます。
牧場には牛や山羊や鶏が飼われ、池には鱒や鯉が放たれ、
釣った魚は王妃の食卓にあがったそうです。
本物らしく贅を尽くした、あり得ない夢の農村風景です。
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彼女は、親しい人たちだけに囲まれ、
コットンのドレスを着て、麦わら帽子をかぶって、
自然のなかで田舎風の暮らしを楽しむことに逃避していきます。
1789年、革命勃発の知らせを聞いたのも、
プチトリアノンの庭園で過ごしている時だったといいます。
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庭園の入口付近にある、
この立派なエンジュの木(Sophora japonica L.)は、
トリアノンの庭が造営された当時、1774年に植えられたもの。
もう200年以上を生きていることになりますね。
大きな木が好きなので、ついおまけにご紹介です☆

【*ひとやすみ情報】
プチ・トリアノンには、アンジェリーナが出店しているので
テラス席で簡単な軽食とともに、あのモンブランもいただけますよ〜。

それではまた!
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