夏のフランス庭園を彩る柑橘のコンテナー 春が本格化する5月、ベルサイユ宮殿の庭園の劇的な変化のひとつがオランジュリーの庭園の風景です。 冬の間、建物の中にしまわれていた1500本のコンテナー栽培の柑橘木が野外に配置されたオランジュリーのパルテールは一気に華やぎを増して、暖かな季節になったことが改めて感じられます。 オレ...
海外の庭めぐりの記事一覧
春になって嬉しいのは、スイセンやチューリップなどの球根花、枝物の桃や桜、りんごの花などから始まり、露地栽培の切花に出会える季節になってくること。さっそく、季節とともに再オープンした週末のモントルイユの花農場を覗いてみました♫ モントルイユはパリの東隣、市内と言っても良いくらい中心へのアクセスも良く、エスニックな雰囲気も...
パリから程近い近郊の街マルメゾンに、ナポレオンとジョゼフィーヌが住んだ城館と庭園があります。そこに隣接するボワ=プレオーの長年修復中だった城も、昨年よりナポレオンに関係するコレクションを展示する美術館として一般公開されるようになりました。 マルメゾン城購入時(1799年)の地所の面積は260haほどでしたが、ジョゼフ...
スプリングエフェメラル(spring ephemeral)とは、その可憐さから「春の妖精」とも呼ばれる球根花たち。春先一番に花を咲かせ、夏から秋には枯れて地上からは姿を消しつつ、次の春を待つ野の花たちです。 冬の終わりから早春のこの時期、ベルサイユ宮殿の庭園や公園に現れるスノードロップ(待雪草)は、スプリングエフェメラ...
バガテルの新たな所有者となったイギリス貴族、ハートフォード侯爵は、南北に土地を買い足して14haから24haに庭園を拡張、稀代の美術蒐集家としても知られた彼は、バガテル城そのものにも庭園にも大幅な改変を加えていきます。 関連記事| フランス革命後のバガテル公園 (2023-02-15 07:49:28) 19世紀当時の...
さて、王侯貴族の文化華やかりしアンシャン・レジーム(革命前の旧体制)最後の輝きの中で生まれた、小粒ながらも大変贅沢なアルトワ伯のフォリーと庭園(現在のバガテル公園)は、フランス革命により政府に没収されます。ちなみにアルトワ伯は我先にとさっさと亡命し事なきを得ます。 革命後のバガテル、アルトワ伯のフォリーの行方 幸い革命...
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