海外の庭めぐり イギリス風景式庭園 19世紀のバガテル公園、イギリス貴族のパリの邸宅 バガテルの新たな所有者となったイギリス貴族、ハートフォード侯爵は、南北に土地を買い足して14haから24haに庭園を拡張、稀代の美術蒐集家としても知られた彼は、バガテル城そのものにも庭園にも大幅な改変を加えていきます。 関連記事| フランス革命後のバガテル公園 (2023-02-15 07:49:28) 19世紀当時の...
海外の庭めぐり 庭園史 フランス革命後のバガテル公園 さて、王侯貴族の文化華やかりしアンシャン・レジーム(革命前の旧体制)最後の輝きの中で生まれた、小粒ながらも大変贅沢なアルトワ伯のフォリーと庭園(現在のバガテル公園)は、フランス革命により政府に没収されます。ちなみにアルトワ伯は我先にとさっさと亡命し事なきを得ます。 革命後のバガテル、アルトワ伯のフォリーの行方 幸い革命...
海外の庭めぐり 庭園建築18世紀の庭ランブイエメリノ実験農場 王妃マリー・アントワネットとランブイエ城の庭園 王妃マリー・アントワネットの乳製品加工所 フランスの歴代君主が愛したランブイエの森。狩猟が趣味だったルイ16世もランブイエの森を大変に気に入っており、その治世は革命前のすでに国庫の財政状況が厳しかった時期であったにも関わらず、密かに城と領地を購入してしまいます。 そして王妃が一緒にランブイエを訪れたくなるようにと極秘に...
海外の庭めぐり ジャルダン・アングロ=シノワ18世紀フランス整形式庭園イギリス風景式庭園 ランブイエ城、歴代君主に愛された森と城館と庭園 ランブイエの森と城館 ランブイエ城はパリの南西50kmほどに位置する、14000haの豊かな森に囲まれた城館です。現在では国有林となっているランブイエの森は、ウォーキングや乗馬、サイクリングなどが楽しめるほか、大統領の狩猟が行われる森としても知られています。 というのも、古くから獲物に恵まれた森として定評があるランブイ...
海外の庭めぐり パリ大改造アルファン パリ、モンソー公園で庭の歴史の旅 [下] モンソー庭園、王侯貴族の庭園から公共公園へ かつて18世紀、パリの郊外だったモンソーの地にあったシャルトル公のフォリーの庭園は、19世紀のパリ大改造に際して、パリ市内の高級住宅地の歴史的な公共公園として整備され、新たな時代を生きることになります。 19世紀のモンソー公園、マルゼルブ大通り側のエントランスからの鳥瞰図。ア...
海外の庭めぐり ファブリックフォリー パリ、モンソー公園で庭の歴史の旅 [上] モンソー公園(Parc Monceauu)は、凱旋門からも近い、古き良きパリを感じられるオスマン建築が立ち並ぶ8区の高級住宅街にあります。隣接する18世紀の室内装飾コレクションで有名なパリの邸宅美術館、ニッシム・ド・カモンド美術館や、東洋美術コレクションで有名なセルヌスキ美術館などとともに、公園がほぼ現在の形に整えられ...