フランスの野原の春の花

春を告げる野の花々のグランドカバー

スモモが咲き、コブシやモクレン、そしてサクラと
日差しの明るさ暖かさとともに、
春の花木のリレーがどんどん進む春。

空を仰ぐばかりでなく、
足元にも目をやれば
野の小さな花々が、
こちらもどんどん顔を出しています。
表紙の写真は、ガリーの小川のトレイルで見かけた
ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum var. purpureum)。
群生する姿が圧巻です。

またヴェルサイユの庭園の芝生や林床にも
小さなスミレがうつむき加減に顔を出します。
violette スミレ
雑草という植物はない、
と誰かが言っていたはずですが、
何気なく「雑草」と呼ばれる草花も、
人の都合に合わせてないだけ。
彼らには彼らの都合があるのです。

ということで、
気に入った場所にどんどん根を張る
逞しい野の花たち。

スミレの他にも春一番に見かける、ブルーの小さな花が可愛らしい
オオイヌノフグリ(Veronica persica)。
和の別名の瑠璃唐草(るりからくさ)というのも素敵な響きです。

また、あちこちに咲いている
黄金色の小さな花をつけるキンポウゲ属の野花。
繁殖力が強いので要注意の雑草扱いですが、
これも現れる場所や現れ方次第なのではないかと。

春先の黄色の花は、太陽の光を思わせる明るさがあります。

人の手を借りずとも、
どんどん根を張って
風景を作ってしまうのですから、
良くも悪くも
野の花たちのパワーはすごいのです。

ベンチの下では、ひっそりと
ネトル/イラクサも復活。
(そのうち全然ひっそりじゃない勢いになってきますが。)
生え出したばかりなので、まだフレッシュな感じです。
貧血に効果があるなどの、薬草のひとつでもあり、
スープにして食べたりもするようです。
美味しいのかな?あまり美味しくなさそうで、
まだ試していないのですが、
やってみる価値はあるのかも。
しかも、実はチクチクトゲトゲしていて、
安易に手を出すとひどい目にあいます。
(不思議なことに花が咲いている時には、チクチクしない。)

以上、近所で出会った春の野草たちから。
他にもまだまだカワイイ野の花はたくさんあって、
彼らの姿が再び地上に現れるこの季節は、
やはりワクワク心踊ります♫

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