パリ、チュイルリー公園にて ボーダー植栽に用の美をみる

今日は、造園家パスカル・クリビエ(Pascal Cribier)と
ルイ・ベネシュ(Louis Benech)により
近年新たに生まれ変わった歴史的庭園である、
チュイルリー公園をちょっとだけ散策です。

チュイルリー公園はセーヌ河沿い、ルーヴル美術館とコンコルド広場の間をつなぐ、
まさにパリの中心に位置する庭園です。
観光にいらっしゃる方も一度は庭園の中を通ったことが
あるのではないかと思います。

もともとはチュイルリー(=フランス語でチュイルは瓦の意味)瓦工房があった場所に
16世紀、カトリーヌ・ド・メディシスが宮殿イタリア式庭園を作らせ、
のちルイ14世の時代にルノートルによりフランス式庭園に描き変えられます。
500年以上の歴史の間には様々な変遷がありましたが、
ルーヴル美術館がイオ・ミン・ペイによるピラミッドとともに
大変貌を遂げようとしていたとき、
庭園は相当廃れた状態にありました。
ピラミッドの進捗具合を視察に来たミッテラン大統領、
満足しながら、ふと振り向くと、
かなりおざなりになっていたチュイルリー公園が目に入ります。
それを目にした大統領は
国家の一大プロジェクトであるグラン・ルーブルの隣の庭園が
これではいかん、なんとかせい!
(まあ簡単に言うとそんな流れです)
ということで、チュイルリー公園の再建計画が始まります。
私たちが今日何気なく散策するこの場所は、
建築家や造園家たちからなる名だたる候補者たちの中から選ばれた
パスカル・クリビエとルイ・ベネシュのチームによって、
新たな命を与えられた庭園です。

25haもある広い公園、実は感動的な見所がたくさんありすぎて、
とても一度には語り切れないのですが、今日は表紙写真のボーダー植栽から。
芝生の上の幾何学的なデッサンのボーダー植栽は
フランス整形式庭園らしい雰囲気です。


植え替えの時期に向かっていて、花はほぼ終わりかけているのですが、
この幾何学的な地模様は、ガーデナーたちが、
植栽の土を踏まずに中まで入って手入れがしやすいようにという配慮を
デザインに落とし込んで生まれたものです。


そして広い芝生も延々と広がるように見えるのですが、
横から見ると所々こんな風になっています。

芝生の周りを薄板で囲む方法は様々な庭園で取り入れられていますが
斜めにしたタイプはめずらしいです。
ここはガーデナー1人がちょうど通れる幅で、
やはり手入れの際の便宜を図りつつ、
通常の通路から見たら、
芝生は切れ目なく綺麗に続いているような印象を保っています。

まさに用の美が庭園デザインに美しく落とし込まれている。
このデザインをした造園家のパスカル・クリビエは
2015年に若くして亡くなっています。
彼が方々で手がけた庭園がどれも素晴らしくて、
書きたいことが山のようにあるのですが、
それはまたの機会に。

ちなみにチュイルリー公園は
2005年からルーヴル美術館の管理管轄となっていることからか、
ボーダーの植栽も、
同時期のルーブル美術館で行われている展覧会と関連付けて計画されています。
現在はドラクロワ展開催中なので、
画家ドラクロワのある水彩画からインスパイアされた植栽なのだそう。
アーティストの作品から植栽考えるのも、とっても楽しそう。

ちょっと小さいですが、
手入れに勤しむガーデナーさんの姿、見えるでしょうか。

パリを旅行されるときには誰もが訪れるであるルーヴル美術館、
隣のチュイルリー公園もぜひ散策してみてくださいね。
それではまた!


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